こばやしほしのの由来

社会で呼ばれる名前「こばやし」
僕が愛する人形の名前「ほしの」
他人に見せる姿と自分しか知らない姿
どれが本当の自分なのかわからず入り混じったちぐはぐな存在
こばやしほしののウサギキャラクターは
縫い目を境界に「こばやし」と「ほしの」
が表現されている。

こばやしほしのが誕生するまで

 
1995年10月18日福島県で生まれるもすぐに京都府に引っ越す。
幼稚園時代はリレーを主催しトップを走るほどの人物であった半面、卒園間際に初めて先生と話すほどの人見知りを存分に発揮していた。
小学校低学年の頃はクラスでトップレベルに走りが速かったが、いつしか「こばやしくん鬼ごっこの時走り遅いくせにしつこく追いかけてくるから面倒くさいわ」と話している同級生に遭遇し、走ることにトラウマを抱える。
それと同時期にメガネに変わり何故かメガネをかけると気持ちが暗くなる特性が生まれる。
文集の将来の夢では「はもりのあるボーカルグループ」と書き、笑われる。
中学校に入学し、バレーボールをはじめコンタクトレンズにする。
球技大会で調子に乗り、「運動得意のこばやしくん」が誕生する。
走りのトラウマとのギャップや、運動自体が得意ではない自分との差に苦しみ、環境に適応するべくいつしか「小林」という人物を演じるようになる。
この頃から、本当の自分がどんな人物なのか見失い始める。
将来の夢が「学校の先生」「歌手」の二刀流になる。
高校に入学、私立の進学校での最初の目標アンケートに「ミュージシャン」と記載し担任の先生に鼻で笑われる。
自分を他人に知ってもらうために話しをしていたところ、「自慢ばかり」と非難されるようになる。自分はこのままでは居場所がなくなる、ということを察知し、「自慢するたびに殴っていいよ」というルールを友人に周知し、言葉選びをより慎重に行うことで馴染むことに成功する。より自分が分からなくなる。
入学してすぐにバレーボール部に入部。中学時代エースとして出場していた経験もあり、1年時より裏エースとして試合に出場する。
入部後数か月で行われた3年生の引退試合にてサーブをネットにかけ失点。それにより敗退が決定し、3年生や顧問が戸惑うほど号泣する。自分の中ではここで高校バレーボールは終わり、2年の終わりごろ顧問と揉めて退部する。
相変わらずクラス対抗球技大会ではいきり倒し、本番前には学年の友人を誘って市の体育館で練習し、3年連続優勝する。あまりにもいきりすぎたため、別のクラスの怖い人たちから見かけるたびに指をさされたが、3年目の優勝ではついに握手をして和解する。
2年時、夜遅くまで行われる講習に耐えられず、窓からカバンを放り出し、走って取って逃げ帰る。
先生の恋愛事情を言いふらし、顔面を5発殴られる。
そんなこんなで国立大学を志望し、勉強をしたりしなかったりの生活を送り、迎えたセンター試験本番。
試験直前に受験票をなくし、動揺したまま開始。一週間前に行ったプレテストより数百点低い特典を叩き出し、無事第一志望校に落ちる。
全てがどうでもよくなり、難易度の上がる後期試験に向かう新幹線の中で暴飲暴食を繰り返し本番1分前に到着する。さらに小論文という経験にない科目で投げやりに国立大学に臨み、トップの成績により大逆転合格する。

多くの希望を抱いて始まった大学生活。毎度大人数の授業に出ることや隣の席に座る人間が違うという事実に耐えきれず、入学後半年で不登校になる。
音楽を本気でやることを決めていたので、アコースティックギターを手に取る。
学校にいけない自分への負の感情、今頃真面目に講義に出席している同級生からのLINEをかき消すように、家にこもり一日15時間ほどギターの練習をする。
すぐに作詞作曲を始め、友人とバンドを組むが、自分のために好みではない音楽をさせている、かといって周りに合わせた音楽を作ろうとすると精神が崩れ、耐えきれずすぐに解散する。
DTMをはじめ、1人で完結させることに逃げる。
2年のGW、実家に帰省する。
翌日父親と新しいギターを購入しに行くことを約束し、初めてBen.E.Kingの「Stand by me」でセッションする。
そして当日の深夜、階段から落ちた父親が帰らぬ人となる。
葬式の日、遺影の前で「普通の社会人になり家族を支えていく」ことを約束する。
20歳の時、知人の紹介がありオーディションイベントに参加し、大手の事務所からスカウトがあるも「就職活動」を理由に逃げ出す。
それほどまでに立派な社会人になることに執着しているにもかかわらず、学校の講義に出ることの恐怖に耐えられず、変わらず家に引きこもる。
結果単位が足りず留年が決定する。

学校にいけない自分を許せず自身を非難し、母親からは毎日就職に関する連絡が来る。
2日ご飯を食べず栄養失調で倒れるほどの精神状態で送る日々、いつしか視界から色が消え失せる。
信号の色を判別できず、隣の動き出した人に合わせて歩き出すようになる。
死んで楽になりたいという感情しか湧かなくなる。
移動範囲はベッドの上のみになり、ギターを弾くことしかしなくなる。
きっと自分には音楽がある、という一本の綱にしがみついていなければとうに僕はいなくなっていたと思う。

病院に通ったり、奮い立って学校に行き、何とか4年に上がる単位数を獲得するも、配属先の研究室の先生と合わず、逆戻りする。
それでもどうにかしないとと立ち上がり、学校の理事長に直談判し、異例の研究室移動を勝ち取る。
優しく接してくださる新たな先生の期待を裏切り、また家にこもるようになり、さらに留年が決定する。

高校生活までで培った「社会でのこばやし」を演じることが癖になっていたため、実際に研究室の人や友人に接する時は明るく印象のいい人間であるので、周りからすると不可解な人間であったはず。

1週目4年生の春休みを経て、「よし!何とか今年で卒業するぞ!!!」
と言い聞かせ、大学6年目がスタートする。
通えたり通えなかったりと不安定ながらも何とか単位獲得にしがみつき、もう欠席可能な日数に余裕がないが授業も残り数回、というところで突然動けないほどの腹痛に見舞われ、血便を繰り返すようになる。
なんとか講義に出席し、あまりの痛みに気を失いそうになりながらも自転車で病院にいったところ「腸梗塞」と診断を受け、即日2週間の入院が決定する。
つまり必修の授業に出席することはもうできないということであり、卒業がまた1年延びるという状況になった。
人生が終わったと思ったと同時に、終わってほしいと思った。
この痛みが自分を殺してくれないことを呪った。

研究室の先生が病院にきて励ましてくださり、講義の先生全員にメールで状況を説明し、なんとか考慮してもらえることとなる。
その後退院し、課題をこなし研究室に通うも、ストレスで睡眠ができなくなっていたこともあり、卒論発表直前に顕微鏡をのぞきながら涙が止まらなくなる。
そして財布もカバンも置いたまま姿を消した。
いなくなったということで、連絡を取ったこともないような知人からも電話が来た。

それでも死ねなかった。死ねない自分を許せなかった。
こうなったらギター一本でホームレスストリートミュージシャンとして生きようと本気で考えた。

虚ろな思考のまま自宅に戻り、発見される。
その後先生や友人、完全なる周りの人間様の力で卒業論文が完成し、発表を行う。
何も成し遂げていない自分が卒業なんてしていいのか、何を卒業するのか、疑問だらけの脳みそのまま卒業証書を受け取った。

そして今、どうすれば好きなことだけをして生きていけるのか なんて馬鹿げたことを毎日本気で考えて生きている。

歌詞を考えて音に乗せて自分を表現する。それだけにしか自分の存在価値を感じられない悲しい人間。
反対に言えばこの世界でだけは自分を許せる素敵な人間。

「こばやし」は社会でこれまで演じてきた姿。
「ほしの」は心から愛する本当の自分の象徴。

不純に混ざり合ったちぐはぐな存在。
それがこばやしほしのであり、きっとこれからたくさんの人に歌を届けるアーティストです。